漢方生薬 − 牛黄(ゴオウ)
牛黄(ゴオウ)は牛の胆嚢や胆管にできた結石(胆石)のことです。
胆石と聞くと、病気や悪いイメージを持たれると思いますが、牛黄は古来より、生薬として重宝されてきました。
黄門さまの印籠の中身も牛黄が入っていたと言われています。
また、お寺には墨に牛黄を混ぜて書かれたお札(牛黄宝印)があり、人々は急病の際にお札をちぎって服用していたという話も残っています。
牛黄は全ての牛にあるわけではなく、1,000〜1,500頭に1頭ほどの割合で発見されます。
貴重な生薬のため、とても高価ではありますが、近年では小児の漢方薬に少量加えてあったり、栄養剤などに配合されてたりもします。
牛黄が活躍するのはどのような時か・・・??
◎少量を服用する場合
日々の健康維持、ちょっとした疲れや緊張、もやもやを和らげるためなどには、少量で効果を実感できます。
◎ある程度の量を服用する場合
急な高熱(インフルエンザなど)、どうにもならないストレスや過度な疲労で限界を超える時、なかなか治らない病気を患っている場合などには、しっかり量を服用することをおすすめします。
この他にも、高血圧や血流不良、更年期のお悩み、お酒を飲む時、ゴルフなどの運動時など、牛黄はさまざまな疾患、症状に役立ちます。
現代人もお守り代わりに持っておくと良いですよ。